医院選びのポイント

歯科技工士の目

患者さんからは見えないところに、治療の丁寧さは表れます。歯をつくる私たちが、毎日見ているポイントをお伝えします。

歯科医院、
どうやって選んでいますか?

  • 近所だから
  • 費用が安いから
  • ホームページがきれいだから
  • 資格をたくさん持っているから

こうした理由で選んだ結果、数年でかぶせ物やインプラントがだめになり、やり直しになってしまうこともあります。自費の治療は費用も高くなりがちです。だからこそ、医院選びは慎重にしていただきたいのです。

患者さんが目にできるのは、ホームページや先生の話し方、医院の雰囲気などに限られます。けれど治療の結果を大きく左右するのは、患者さんが見ることのない部分です。

患者さんからは見えないところ

歯科技工士は、
ここを見ています

私たちは、歯科医師から届く型と記録だけを頼りに歯をつくります。だから、その出来ばえで治療の丁寧さがわかります。

01支台歯形成

歯の削り方

気をつけたい例削る量が少なく、かぶせ物の厚みが取れない

望ましい状態必要な厚みが取れ、かぶせ物の形を整えやすい

気をつけたい例土台になる歯が細すぎる

望ましい状態十分な太さがあり、長持ちしやすい

気をつけたい例土台になる歯が短すぎる

望ましい状態十分な長さがあり、外れにくい

仕上がりのかぶせ物を思い描きながら削る必要があり、噛み合わせや、隣の歯が年月とともにどう変わるかまで考える技術が求められます。患者さんご自身では確かめられない部分です。

02印象採得

型のとり方

気をつけたい例歯と歯ぐきの境目がぼやけている

望ましい状態歯と歯ぐきの境目が、くっきり写っている

境目がぼやけた型からは、ぴったり合うかぶせ物はつくれません。そういうとき私たちは、型のとり直しをお願いすることがあります。削り方がきれいでも、型が正しくとれていなければ、よいかぶせ物にはなりません。

03補綴物

かぶせ物の合い方

気をつけたい例歯とかぶせ物の間に、すき間が見える

望ましい状態どれがかぶせ物かわからないほど、自然になじむ

型が不十分なまま進めると、どれだけ丁寧につくっても精密なかぶせ物にはなりません。すき間には汚れがたまりやすく、むし歯や外れる原因になります。

04インプラント

インプラントの位置

気をつけたい例骨の状態を十分に確かめないまま埋め込む

望ましい状態CTで骨の量や形を確かめてから計画する

見た目がきれいでも、骨の中で正しい位置に入っているかは別の問題です。位置がずれていると、痛みや腫れの原因になることがあります。治療の前の検査と、治療後の確認が大切です。

※ここでご紹介しているのは一般的なポイントです。お口の状態の診断や治療方針の判断は、歯科医師が行います。

当たり前を、当たり前に

丁寧な治療は、
手順に表れます

自費のかぶせ物をつくるとき、多くの先生がふだん行っている手順です。ご自身の治療でどうだったかわからないときは、先生に聞いてみてください。

  1. 治療前の確認お口の状態と、今のかぶせ物を確かめます。
  2. 今のかぶせ物を外す古い詰め物やかぶせ物を外します。
  3. 形を整え直すかぶせ物に合う形に、歯を削り直します。
  4. 変色した部分の処置むし歯や変色した部分をきれいにします。
  5. 削り方の仕上げ境目までなめらかに仕上げます。
  6. 歯ぐきを押し広げる細い糸(圧排コード)で、境目を見えるようにします。
  7. 型をとる境目まで写るように、精密に型をとります。
  8. 型を確かめる境目がくっきり写っているかを確認します。
  9. 模型をつくる型に石こうを流し、歯科技工士が使う模型にします。
  10. 噛み合わせを記録する上下の歯の関係を記録し、歯科技工所へ届けます。

同じ治療費でも、手順しだいで結果が変わることがあります。気になることがあれば、いつでも私たちにご相談ください。

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